小学3年生の家庭教師
小学3年生からは、小1小2で生活科として学習していた内容が理科と社会に変わるのが最も大きな変化ですが、他にも全ての教科において学習量が大幅にボリュームアップします
勉強が苦手と感じるお子さんが出てくる時期でもあり、塾や家庭教師を利用するご家庭が増えてくる傾向にあります。
特に苦手と感じるお子さんが多いのが算数です。小3からは「割り算」や「小数・分数」、さらには「グラフの読み取り」も勉強します。ここでつまずいてしまうと後々まで算数嫌いが続いてしまうので早めの対策がおすすめです。もし、お子さんが算数の授業についていけないようであれば、算数だけでもよいので家庭教師や個別指導塾などで基礎学力をつけておくといいでしょう。
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目次
小3の勉強のポイント
家庭での勉強の習慣づけ
ちょうど小学3年生ぐらいになると勉強嫌いになるお子さんが出てきます。一度、勉強することが嫌いになってしまうと、家で勉強しなくなったり、宿題をやっていてもすぐに集中が切れるようになってしまいます。
もしこの時期にお子さんが家での勉強を敬遠するような傾向があれば、3年生の早い段階から家庭教師をつけて、勉強に興味をもち家庭での学習習慣をつけておくといいでしょう。
苦手克服、授業の補足~小3の算数・理科
3年生で鬼門となるのは、やはり算数と理科です。
算数や理科は積み重ねの教科であるため、2年生までの内容をきちんと習得していなければ3年生の内容は理解出来ません。
例えば、3年生の算数では「4桁の足し算・引き算」を学習しますが、この問題を解くためには2年生までに習う「足し算・引き算」、「2桁の筆算」、「繰り上がり・繰り下がり」などを全て理解している必要があります。さらに3年生の算数の理解が中途半端であると4年生以降の算数の学習にも影響します。
積み重ねの教科は、一つでも理解不足の単元があるとそれが後々まで響くのでとにかく早め早めの弱点潰しが欠かせません。
家庭教師や個別指導塾の場合、集団塾や通信教育とは違ってお子さん一人一人に対応したカリキュラムを組めるので、こうした特定単元・分野の弱点補強に向いています。
オンライン家庭教師について
小学3年生でもインターネットを使った家庭教師のオンライン指導を受けることは可能ですが、あまりおすすめは出来ません。小3ぐらいの年齢だとモニター越しの指導に飽きてしまい集中力が続かないためです。
オンライン指導中は集中が続くように親御さんがお子さんの傍についてあげられる方や新型コロナウイルスの感染が心配といった方は検討してみてもいいでしょう。
塾や通信教育と家庭教師の比較
苦手教科や勉強嫌いを克服する目的であれば、やはりマンツーマン指導の家庭教師が最もおすすめです。成績アップが目的の場合やライバルがいた方がやる気が出るタイプのお子さんであれば集団塾もいいでしょう。
小3のうちからある程度学習習慣がついているお子さんであれば、通信教育(Z会や進研ゼミ)で勉強してもらうのもいいでしょう。ただ、通信教育はある程度親御さんが勉強を見てあげる必要があります。
指導料金(月謝)の相場
小学生の場合、週1回60分で月々1万8千円~ぐらいが料金相場です。小学3年生であれば指導教科を一つに絞って1回45分程度の指導時間にしてもいいでしょう(※5分刻み、15分刻みといった細かい指導時間の指定はできない家庭教師会社もあり)。
教科別指導内容(小学3年生)
国語~漢字の他にローマ字も学習
国語は、3年生からさらに多くの漢字・熟語を学習します。また、ローマ字の書き方・読み方を習うのも3年生の国語の授業です。
テストの文章問題で記述式の問題も増えてきますが、自分で考えて書くというより本文中から抜き出して答えを書くような問題が多いので、3年生の段階ではまだ文章問題を苦手とするお子さんは少ないでしょう。
他にも漢字の「音と訓」や「手紙の書き方」、さらには主語、述語、修飾語、被修飾語といった簡単な日本語の文法についても学習します。
この辺りはテストで差が出やすいところですが、日本語に慣れていくうちに次第に理解出来るようになるお子さんが多い単元なので、最初に出来なくてつまずいても焦ることはありません。。
算数や理科、社会と比べると、1、2年生のときと大きな変化はなくお子さんが戸惑うことも少ないでしょう。ただ、学習する漢字の数はどんどん増えていくので、家に帰ってから復習の時間を確保しないと習得は難しいかもしれません。
算数~割り算や小数・分数、グラフなど
この辺りから算数の難しさが一気に加速します。何とかお子さんが授業についていけるようにフォローしていきましょう。
3年生の算数は割り算や、小数・分数の計算、大きい桁の筆算といった数の計算の他に、筆算や図形(円)、時間(秒、分)の計算、表やグラフなども学習します。
特に小数・分数とグラフの見方は苦労するお子さんが多い単元です。また、割り算は2年生で学習する掛け算を利用するので、2年生までの算数が不安な場合は復習も欠かせません。
最近のお子さんの場合は「時刻と時間」もつまづきやすいポイントです。2年生で時計(時刻)の見方、3年生で時間の計算を学習しますが、アナログ時計に馴染みがない子も多いので注意が必要です。
この他、小3では単純な計算問題でなく、文章を読んで式を組み立てて回答を導き出す応用問題も差がつきやすい箇所です。算数の応用問題の解き方・考え方などは家庭教師や個別指導塾の講師にマンツーマンで教わると伸びやすい部分でもあります。
1~3年生で四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を全て学習する形となりますが、これらは今後の算数、数学の基本となるものなのでしっかりとマスターしたいところです。
理科~力の働きや電気回路が難所
小学3年生から理科が本格的にスタートします。生活科の時の内容と比べると大幅にボリュームアップしています。
3年生の主な学習内容は、身の回りの植物や虫の観察、太陽の動きや光、風やゴムの力の働き、電気回路の仕組みや磁石の性質などです。
昆虫や磁石、電気回路(豆電球)などはお子さんが興味を持ちやすい単元ですし、風の力や太陽の光、影の動きなどは簡単に観察が出来るので比較的わかりやすい単元といえます。
小学3年生のテストでは実験の結果からどんなことが言えるのかを考察させる記述式の問題も出てきます。
力の働きや電気回路といった内容は物理学の基礎になるもので苦手に感じるお子さんも多いでしょう。ここで苦手意識を持ってしまうと理科が嫌いになってしまうこともあるので、お子さんの理解が明らかに遅れているようであれば、親御さんがきちんと見てあげたり、家庭教師をつけたりといったフォローが必要です。
社会科~地図の学習が始まる
社会科も理科と同様に3年生から始まります。1学期に自分たちの住む地域について、2学期は働く人々の仕事、3学期は道具や行事を通して暮らしの移り変わりを学習します。
また、3年生からは地図の学習がスタートします。方位の見方について理解したり地図記号を覚えたりします。地図記号は社会で最初に登場する暗記問題の一つです。
算数や理科と比べると、自分たちの身の回りのことについての学習なので取り組みすい内容です。家で社会科の勉強を全くしなくてよいという訳ではないですが、学校の宿題をきちんとこなしているのであれば、新たに塾や家庭教師を検討する必要はないでしょう。
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